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アンデルセン原作の童話に絵を添える機会を持ったのは、今回で3回目かと思います。「親指姫」と「マッチ売りの少女」。「マッチ売りの少女」はダイジェストを含めて2回目になります。毎回感じることなのですが、見知らぬ海外の童話に絵をつけることの難しさがありました。 私のような具像を描く絵描きにとって、19世紀の北欧が背景であることは、どう調べても外観の形態はわかっても知識に過ぎません。東洋人の描く外国の名作は、まるで欧米の画家が、日本の寓話「かぐや姫」に絵をつけるようなものなのかもしれません。
今回は、私が訪れた北欧の少ない経験を元に、少女の心情を中心に描いてみましたが、なんとも心細いかぎりです。 |
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