© 2004 Lisbeth Zwerger
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リスベート・ツヴェルガー Lisbeth Zwerger
オーストリア生まれ。ウィーンの美術アカデミーで学んだ後、1977年ホフマンの『ふしぎな子』で絵本画家としてデビュー。ボローニャ・グラフィック賞、BIB世界絵本原画展優良賞、1990年国際アンデルセン賞を受賞。絵本に『ヘンゼルとグレーテル』『白鳥の湖』『クリスマス・キャロル』など。 |
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私が、アンデルセンを好きな理由は沢山あります。1つは、アンデルセンは素晴らしいユーモアの持ち主だからです。しかし、このユーモアのセンスは、彼の作品の中で最も悲しいお話である『人魚姫』においては、あまり当てはまりません。
私がアンデルセンを好きな別の理由としては、アンデルセンが不幸な人への深い思いやりの感情を持っているからです。人魚姫のお話を通して感じることは、人魚姫は姉妹と一緒に泳いでいても、愛する王子のそばにいても、孤独を感じているようです。彼女は、孤独で、いつも不幸です。
しかしながら、私たちは、彼女が常に彼女の生みの親であるアンデルセンに見守られていると感じることができるのです。彼の美しい言葉は、私たちと人魚姫をお話の世界へと導き、また彼の言葉は、とても心地が良いのです。画家として、私は、このような作品が存在したことをとても幸運だと思うのです。 |
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